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中卒童貞孤独ニートのブログ

中卒童貞のニートの生き恥じである。嫌われ続けて頭おかしくなってしまった。

ネタバレあり 映画この世界の片隅に 感想

感想

何の前情報も無く、業界人絶賛につられてアニメ映画「この世界の片隅に」を観に行った。

 

青春コンプむき出し引きニートの俺は流行りの「君の名は」は観に行けなかったが、どうも学生の男女が云々する話ではないっぽいとポスターを観て判断し、鑑賞することにした。

 

映画館は若いオタク風の男性がたくさんいて、見る映画間違えちゃったかなと思ったが、どうやらそれは昨日から公開している「艦これ」の客で、「この世界の~」は年配の爺さん婆さんが多く、これから俺は何を観るんだと益々困惑した。

 

冒頭から、おじゃる丸っぽいタッチの風景に、頭身の低い人物たち、田舎っぽい昔の服装からも朝の連続テレビ小説臭がプンプンして、なるほどと思ってしまった。

 

だが、徐々に戦争が題材であることを否応なく理解し、力が入り緊張してしまうようになった。

 

ネタバレ感想という事であらすじは割愛し、感じたことをそのまま書こうと思う。

 

俺はアニメの良し悪しはよく分からないが、枚数が多くてぬるぬる動くものが偉いとばかり思っていた。そんな価値観で観始めたものだから、あんまり出来が良いわけじゃないんじゃねーのと感じてしまった。

 

人物は簡素で柔らかく、広島の街や原爆ドームも痛みを伴っておらず、すずが描く美しい風景として映り、どんなにリアルに描くより痛切さが伝わってくる。

 

先が観たくなくて劇場から出たくて仕方なかったし、なんでこうも日常を幸せそうに描くんだと泣きそうになりながら観た。

 

親が決めた結婚にも幸せを見出したし、憲兵にスパイ行為だと絵を取り上げられた時も笑いに変えた。

 

多少とはいえないズレを転化させもちまえのおっとりした風で乗り切ってきた。

 

劇場内も時折笑いが起こり、なごやかなはずなのだがいつか切れてしまうその時を予感せずにはいられない未来人たちにはこみ上げずにはいられないであろう。

 

はるみちゃんとともに絵を描いていた右腕を失い、故郷広島に落ちた原爆で家族を、妹は原爆症にかかり、見るも無残でやるせなさすぎる。

 

宣伝で使われていた(後で知った)すずが玉音放送を聴き泣きさけぶシーンも一瞬で終わり、感情の整理をつける暇を与えずラストまで流れるように進んでいく。

 

泣けるかと聞かれたら始終何かこみ上げてくるものがあるのだが、感情がこんがらがって頭がパンクしてしまい安易に泣いていいものかという考えが頭をもたげてしまう。

 

悲惨な目にあいながらも涙を流さなかったすずだが、水汲み桶の中にあふれんばかりにたまり揺れている水がいかに泣かぬまいとギリギリで耐えているのが表現されていて非常につらい。

 

一家全滅したわけではないし、夫も無事。孤児との新生活など見様によってはハッピーにも感じる終わり方だが、

 

不幸中の幸いを「良かった」と言われ、無い方が良いに決まっているのに何が良かったんだと感情をあらわにするすずを観れば戦争がいかに不必要だったかがわかるであろう。

 

原爆を落とさなければ戦争は終わらなかったと発言するアメリカ人が多いと聞いたが、そういう人にこそ見てほしい。

 

観ていた時よりむしろ今の方が泣きそうなのは気持ちの整理がついたせいであろうか。

 

はっきり言って俺は尾を引く映画は好きではないし、もう一度見ようとは思わない。

 

ただ、これほどにまで感情を発露させられ言語化が難しい衝撃を与えられ観なければよかったなどと決して思わない。

 

俺は孤独で、誰か愛してくれと毎日思っているが、共存し支えあうすずたちのように与えられるだけではなく与えなければならないということを強く感じる。

 

読み返して糞ほど恥ずかしい拙文だが、許してくれ。ちゃんとした感想はちゃんとした人たちがたくさん書いていると思うからそっちを観てな

 

俺の居場所もきっとあるであろう

 

この世界の片隅に